概要

北九州市門司はレンガ作りの倉庫が多く、門司港駅を中心にレトロなイメージでPRされており、LED化にあたり、現在のレンガ倉庫に合う高圧ナトリウム色のLEDを探されていました。今までは色温度2700kが最高でしたが、弊社が㈱CSのレトロフィットの2000kのLEDを提案したことに伴い、門司駅前ロータリーの道路照明、歩道照明、門司赤煉瓦プレイス通りの連続照明の歩道灯に試験設置しました。

お問合せ

info.kawano@manaterasu.com 河野

施工場所

門司駅前ロータリー
門司赤煉瓦プレイス通り

施工前後の効果

評 価

(1)照度について

①車道灯

〇高圧ナトリウムNHT110より大幅に明るくなっています。(()は従前値、以下同)

・照明直下:25lx(15lx)・歩道中央:23lx(16lx)・歩道右端:18lk(14lx)

 ②歩道灯

  〇大幅に明るくなって、安全面に関しては向上したように思われます。当該箇所はどち

らかと言えば住宅街区であり、生活する上では適度な明るさと考えられます。

   ・照明直下:25lx(6lx)

 ③連続歩道灯

  〇やや照度が低いですが、歩道の照度の基準はクリアしていると思われます。現状のラ

ンプと同程度のワット数を上げることにより照度を上げることは可能です。

   ・照明直下12lx(15lx)

(2)灯りの質

  ①車道灯

高圧ナトリウムと同質です。(門司駅側の高圧ナトリウムの灯と同質です)

・ドライバーの運転に支障となる目を刺すような、不愉快な光ではありません。

②歩道灯

   高圧ナトリウムと同質です。

③連続歩道灯

  従前のランプが2700kでやや明るいオレンジ色に対して、しっかりしたナトリウム色

でレンガ色の建物に対してマッチしています。

(3)工事時間(工事業者聞き取り)

  ①車道灯は既存照明活用、電源の交換工事を含め約30分(従前の工事と同じ)

  ②歩道灯、連続照明は電源内蔵品であり、現照明の電源撤去の工事を含め約15分、

有限会社毛利電機工事の評価では非常に簡単になったとのことです。今後はさらにラ

ンプ交換だけであり作業時間は5分程度と思われます。(他社は現段階電源工事あり)

(4)効 果

 ①車道灯

  ・電気使用料130w⇒75w 42.3%減

        ※110w+電源20W

   仮に12h/日、365日 電気代24円の場合

   13,665円/年⇒7,884円/年  △5,781円/灯

 ②歩道灯

  12w⇒20w 66.7%増(従前のランプが低すぎるのか?)

 ③連続照明

  34w⇒30w 11.8%減

(5)寿命

①車道照明

設計時間24000時間が60000時間に伸びたことにより工事が1/2.5と大幅に少なくなり

ます。

 ②歩道灯と連続照明はすでにLED化されており同等です。

(6)(株)CSのレトロフィットは密閉灯具でも対応可能ですから、現在使用されている使用可能な照明器具には対応可能です。

(7)総評

今回は、門司レトロの景観に対応したナトリウム色ランプというご依頼であり、近隣の状況を踏まえながら、雰囲気を壊さない、機能は満足すると言う一見相反することを一緒に

対応しました。

 色については、既設のナトリウム色と同等と判断しています。明るさについては、ご要望等を踏まえながら対応していきます。

参考

NETIS(国土交通省が取り組んでいる「公共工事等における技術活用システム」、民間企業等により開発された新技術に係る情報を共有及び提供するためのデータベース)に登録されています。(登録番号はQS-210061-A)